「ウェルカム」

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「とにかく……これからどうすりゃ良いんだ、竜崎? もう、わけが分かんねーよ」 「僕が知ってるわけないだろ。ここには出口も何もない。誰がどうやって何の目的で、僕たちをここに捕らえたのか……見当もつかない」  すると内海は顔を恐怖に染めて、僕の肩を強く掴んでくる。 「ま、まさか、一生出られねえってわけじゃないよな!? ウソだろ!? ふざけんなよ!」 「だから僕に言うなって! 僕だって何も分からないんだよ!」  まさか内海にこれほど臆病な一面があったのかと嘆かわしく思った時、斐月が何かに気付いた。 「竜崎さん! 後ろです!」 「え!?」  僕が振り返ったと同時に、視線の先に、三人の人間が一斉に落下してきた。 「うぎゃあぁあああああ! なんじゃぁあああ!?」 「きゃあああ! いやですうう!!」 「クソッ……!」  三者三様の叫びを上げながら落ちてきた女性たちは、床の寸前でピタリと止まった。  またしても、僕や内海の時と同じ現象だ。 「何だよ何だよ? 敵襲か!?」  驚いた内海が血気盛んにM590ショットガンを構えた。 「敵じゃ────!!」  最初に大声を上げたのは、悪名高い旧ドイツ軍の将校服を着た白髪ロングヘアの若い女性。  黒の革手袋をはめた両手にワルサーP38ピストルを握りしめ、素早く内海に向けた。 「いやぁん! 食べないでください!」  続いて、黒のゴスロリ風ナース服を着た黒髪ショートボブの女性が、銃を構えた。  持っているのは、旧ドイツ軍の象徴的武器であるエルマベルケMP40サブマシンガン。 「くっ……!」  一拍遅れてワルサーGEW43ライフルを構えたのは、ボーイッシュなウルフカットの髪型の女性。  将校服の女性の部下という設定なのか、旧ドイツ軍のヘルメットを被り野戦服を着ている。 「おい、撃つな! 撃つな! 全員エアガンだろ! さっさと銃を下ろせ!」
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