異世界サバイバーズゲーム <囚われた異世界の地で、僕たちは愛し合い、そして殺し合う>

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―――――――――――― ★新作告知★ ――――――――――――  全編、クライマックス。 【 異世界ハイファンタジー × 極限デスゲーム 】新作始動。  追放者となった僕は、全てを失った。  だが、ここでくたばってたまるか。  僕は必ず地獄から這い上がり、キミを守る。  ” 追放者達のデスゲーム ” https://estar.jp/novels/25835904 99bf2eba-3b9d-43c6-92b3-6cddda7a13e9 人類が魔王に屈服し、生贄を捧げる事で仮初の安寧を得られる世界。 王国の治安を守る憲兵団に所属する少年:アベルは、正義感から上官の不正を告発するが、上層部に揉み消された上に【追放者】と認定されてしまう。 【追放者】となった者は、魔王:ヴァルキレが仕掛ける恐ろしい【ゲーム】の生贄として捧げられる運命にあった。 【ゲーム】へと放り込まれ絶望するアベルだったが、そこで奇しくも自分の国の王女:ローヤと出会う。 彼女もまた、王族の陰謀によって【追放者】とされていたのだ。 アベルとローヤは、自分たちを見捨てた王国と決別し、身分の壁を越えて固く手を取り合っていく。 【ゲーム】において、新たに与えられたアベルの役職は『回復術師』。 そしてローヤに与えられたのは、重大な力を持った『召喚術師』。 二人の力が、残忍な運命に縛られた【ゲーム】を変えていく。 対峙した相手は、敵か、味方か。 油断した先には死があるのみ。 潜む悪魔を見抜き、正義を貫け。 https://estar.jp/novels/25835904 ―――――――――――― 「アベル・ザウアーソンだ。僕の名前なんかより……どうして王女がこんな所に!?」 「僕は……ローヤ、君を守ると約束したんだ! どうして皆の平和を望む君が、犠牲にならなきゃいけないんだ!? こんなの、絶対に間違ってる!」 「どうして殺し合わなきゃいけないんだ! 皆で一緒に悪に立ち向かえば、こんな事にはならなかったのに……! 誰も死なずに済んだんだ! なのに……どうしてこうなるんだよッ……!」 「母さん……僕は、本当に正しい事をしたのか……?」 ―――――――――――― 「ああっ! 貴方は、春のパーティの時に居た兵隊さんね!? 名前は……『あぼん・ざわざわ』だっけ?」 「アベル……生きててよかった。また、この先も一緒に居てくれる?」 「ねえ、アベル……お願いがあるわ。どうせ死ぬなら、貴方の手に掛かる方がいい。私を殺す方法を、探してほしい」 「……アベルは、私が守る」 ―――――――――――― 「アベル。王女に手をつけるとは、ついにヤキが回りましたね」 「新しい生き甲斐なんて、後から自然と見つかるものです。私は可愛い後輩クンを生かしてやるという生き甲斐を、たった今見つけたんですよ」 「まぁ、私はナイフの方が好きなんで」 「ボサッと突っ立ってんなよォ、アベル! 可愛い後輩クンの為に私は命を投げ出してんだ! 無駄にすんじゃねえ……!」 ―――――――――――― 「ハハハッ……おいアベル、さっきから上官への口の利き方がなってねぇぞ。殺す前に教育が必要だな」 ―――――――――――― 「アベル、てめえの良い子ぶりには虫唾が走るんだよ! 今更、戻れるわけないだろッ! てめえらを殺して、私は家に帰る……誰にも邪魔はさせない!」 ―――――――――――― 「いやっ……あなたも、ボクに襲い掛かるんでしょ……? やだ……やだよっ……」 ―――――――――――― 「ここに私たちが集められているのは、きっと何か意味があることなんです。だから……私たち全員が助かるために、貴方の力を貸してください」 ―――――――――――― 「ガタガタうるせえな。お前の選択肢は二つ。降伏するか、ここで死ぬか。どうすんの?」 ―――――――――――― 「そうだな、私は鬼ではない。だが、君の母親の教育も間違っていない。敵は、鬼だと思うべきなんだ。自分と同じ人の心があると考えてしまえば、引き金を引けなくなってしまうからな」 ―――――――――――― 「アベル様ぁ! さっさとぜんぶ肉塊に変えちゃいましょう! その方が早いですよっ!」 ―――――――――――― 「俺は何度も【ゲーム】を生還してきた。黙って俺に協力しろ。そうすれば生きて出られる。今回も、きっとな」 ―――――――――――― 【追放者達のデスゲーム】 https://estar.jp/novels/25835904
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