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01
―2026年・仮想世界サイバーアース―
サイバーアースでは老若男女様々な人がログインし、コネクトメイルと呼ばれる自分専用のロボットを操作してバトルしたり、プレイヤー同士のチャットが盛んになっていた。
この物語の主人公の蒼天馬宙もサイバーアースでのゲームにすっかり夢中になっていた。
彼の特徴を簡単に説明すると
藍色の髪と碧眼、年は18、そして何よりも記憶喪失である。
「今日もやってるなぁ~コネクトファイト。オレは流石にアレをやろうって気にはならないかな…」
「えぇ~…もったいないって、ヒロくん!僕はそのうちやるつもりだよ。」
黄土色の髪にオレンジの瞳が特徴の少年は馬宙の数少ない友人の黄街清介である。リアルでは剣道部の主将として活躍している傍ら、体感型シューティングゲームの天才プレイヤーKsとしても有名である。
「今日はどうする?いつもみたいにいくつかクエスト受注して遊ぶ?それとも手に入れたパーツを組み込んでみる?」
「僕はクエストやりたいな!今チャレンジカードのミッションやってて、“クエストを10個クリアする”っていうのがあるんだ!」
「そっかぁ…じゃあ決まりだね!早速クエストカウンターに向かおう!」
二人はささっと打ち合わせを済ませると足早にクエストカウンターに向かった。
『…アレが、馬宙か。』
―ハウルスグリズリー討伐クエスト―
熊の姿をしたボスモンスター・グリズリー。今回のクエストはそれの亜種…というよりかは上位種を討伐するクエストだ。
オレはペガースっていうペガサスがモチーフの騎士型コネクトメイルに、清介はヘラクレスオオカブトがモチーフの重戦士型コネクトメイル・ヘラークスにコネクトしてフィールド内を歩き回っていた。
某ハンティングゲームと違って、制限時間は特に決められてないけど、相手はガチムチの脳筋モンスターだからなぁ…
それにオレは就職活動一段落ついたぶん、ブランクがあるから…下手したら清介の足手まといになることもないとは言い切れないし…
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