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『清介、今だよ!』 『OK、任せてよ!』 〈ビートサンダー〉 ヘラークスの武器である銃槍から黄金色の電撃波が発射され、グリズリーはその電撃波に捕縛され動けなくなった。 『行くぞ、ペガース。俺たちも決めるよ!』 〈マッハブレード〉 ペガースは青白いエネルギーを剣に収束させると、グリズリーめがけてその剣を勢いよく一気に振り下ろした。 『グゥラルルルルァ』 ハウルスグリズリーは結構呆気なく倒せた。オレたちって案外ブランクあっても体が覚えてる感じかなぁ… 『安心するのはまだ早い…蒼天馬宙。』 へ? 次の瞬間、ペガースとヘラークスに無数の銃弾が発射された。もちろん油断していたこともあり、全弾命中。 『不意討ちなんて…卑怯だろ!て言うか、お前誰だよ!』 ペガースとヘラークスの目の前に立っている謎のコネクトメイル。その見た目は一言で言えば学校の理科室においてある人骨模型みたいな感じ。 しかも、ペガース内のディスプレイには〈Unknown〉の文字が出ていた。 『私は遠い未来から来たゲーマーさ。君たちもよく知る“初心者狩りの成れの果て”さ。』 『あいにくオレたちは初心者ってほど弱くはないぜ!』 『強き者なら先程のように油断したりなどしないぞ!』 『誰だってボス倒したら気が抜けることくらいあるだろ!』 ガガガーン 『やはりこの時代のゲームは温いな…未来ほどスリルがない。修正せねば。』 目の前のコネクトメイルがペガースに襲いかかってきた。しかも結構早く接近してきた。 『速っ…ペガース、こんな奴なんかに負けるなよ!』 しかし、相手が勝っていたのはスピードだけではなく、パワーやテクニックも完全にペガース、ヘラークスを凌駕していた。 両手のハンドバルカンとハンドレーザーブレードの切り替えの早さはほぼ一瞬で、両手を絶えず変え続けるもんだから、オレたちは翻弄されっぱなしだった。 『くうっ……何なんだよこの強さ。勝ち目が無さすぎる…』 『ヒロくん、ここは出直そう。現にダメージを受けすぎてるし、何より復帰初日だ。無理に戦ってゲームオーバーにされるよりマシだろ。』
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