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アザゼルとネオロイドは激しい攻防を繰り広げた。アザゼルの戦闘スタイルは槍を使った中距離格闘と相手の技を見切ったり受け流したりするといったクールなタイプだった。 そのため、相手のネオロイドとほぼ互角に渡り合っていた。 『くっ…さすがはクロノスの置き土産、一筋縄ではいかないか。面白い、私とて負けるわけにはいかない!』 『運営のコネクトメイルと言えど、所詮は過去の存在だ。未来の力に敵うはず無いのだ!』 前にも清水さんと戦ったことがあるけど、ホントに強いなぁ…未来のコネクトメイルを相手にしてるのに、まったく引けを取ってない。 馬宙は乗っているだけだったが、目の前で起きている状況に圧倒された。 『まずは小手調べとして受けてみろ。』 〈オーシャニックバースト〉 アザゼルの槍から青色の光線が発射された。ネオロイドはなんとそれを受けて吹き飛んだはずなのに、対したダメージが入ってなかった。 『ふむ…やはり、光線系統ならびに射撃攻撃は意味をなさないか。ならば!』 〈オーシャニックエクスプロージョン〉 アザゼルは槍にエネルギーを収束させ、その槍をネオロイドに投げつけた。 『…何のつもりだ?』 槍はネオロイドに刺さるとそのままネオロイドを拘束した。 『動けない状況で倒される恐怖を刻み込んであの世へ行けぇ!』 アザゼルは青い翼を展開すると、上空に舞い上がり、そこから勢いよく飛び蹴りを食らわせた。 ネオロイドを拘束していた青い球状のエネルギーはアザゼルのキックに合わせて大爆発を起こし、ネオロイドを消滅させた。 『やはり、子は親には敵わない…とでも言っておこう。』 ―その後― 「いくら神であれど、時間に干渉することは決して許されない。キミにこれを渡しておくよ。これは時空を越えることができるアイテムだ。よく考えて使うといい。」 「ありがとうございます、清水さん。」 「礼には及ばないさ。私はキミの協力者だ。その立場でできる最善を尽くしたまでのこと。では、失礼するよ。」
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