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03
ここまでの出来事を整理しよう。まず、就活が終わったからってことでサイバーアースにログインして、肩慣らしに簡単なクエストをやった。
そのあと、謎のコネクトメイル・ネオロイドがやって来て、オレと清介を完膚なきまでに叩きのめした。
オレはネオロイドの力で10年前のサイバーアースにぶっ飛ばされた。
そして今、ペガースを修理し終えたってところだ。
―その後―
修理作業が一通り終わったところで馬宙は疲れたこともあり、ベッドで横になっていた。
しかし、彼に休息など与えられることはなかった。そう、ホーム街の方で轟音がしたからだ。
「なんだ…ホーム街の方ですごい音がしたけど…」
壊れたコネクトギアに通信が入った。繋いで声を聞いてみると、なんと先に帰ったはずの清水の声がした。
「清水さん!?一体どうなってるんですか、これ!」
『落ち着いて聞いてくれ。どうやらホーム街でネオロイドが出現したようだ。警備隊の人が動いているから大丈夫だとは思うが…気を付けてくれ。私は改めて失礼するよ。』
プツッ……
「ひとまず様子を見に行こう!直したて悪いな、相棒。もしかしたら無理させるかもしれないぞ。」
―ホーム街付近の防衛線―
ホーム街付近の防衛線では警備隊のコネクトメイルがネオロイド二体を相手に苦戦を強いられていた。
『ヘッ、昔の奴ら弱すぎるだろ。なぁ、相棒!』
『ああ、足元にも及ばん。さっさと片付けて次のホーム街の制圧に向かうぞ!』
『隊長、このままでは押しきられてしまいます!何か策を打たねば!』
『くっ…ここまでなのか。未来からの侵略者とはこれほどまでに強いのか?』
現時点で、警備隊のコネクトメイルはその半数が大破して行動不能になっていた。しかも、防衛線とはいえもうホーム街ギリギリだったのでこれ以上侵攻されてしまえばおしまいという状態だった。
「………迷うよりまずはやってみるか!」
馬宙はコアの外れたコネクトギアに先程作成したメモリをはめ込んだ。
すると、馬宙の体は光に包まれ、ペガースになった。
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