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「(コイツは後で殴るとして…)バチ当たったな、ざまぁねぇなコルサ。」
「うるさーい!まずこの状況どうするか考えなさいよ!」
「考えるも何もないだろーが。この場で倒すしかねーよ。主にお前のせいで」
「一言多くね!?多いよね!?」
「オレ置いて逃げようとした奴に言われたくねーよ!」
「ん、んな事思ってないし!(なぜバレた!?)」
今にも殴り合いに発展しそうな二人の間に目の前の男が口を開いた。
「…ゲーチス様の命にお前たちの事は入っていない…。」
「「え?」」
2人は顔を見合わせ思わず聞き返した。
「ゲーチス様は仰った。王が望むのは白の英雄との直接対決だと。ゲーチス様の命なら我らは従うまで。」
「(王の望み…か。)つまり、オレ達とはバトルしないという事か?」
「怖気づいた?ふふん、ざまぁない。」
ラルドの後ろに隠れ、顔だけ出し挑発しだしたコルサだったが…
「…。」
「…ひぃ!」
ダークトリニティの睨みにビビったコルサはすぐさま顔を引っ込めた。
顔半分は見えないが物凄い迫力である。
先ほどのラルドを思い出した。
「前から思ってたけどお前マジモンのアホだろ。」
「…いや、全部あんたが言ってるようにしようとしたけど無理だったわ。難しいね、腹話術。」
「テメェ…。」
ラルドの顔に青筋が立ったのだが、コルサの目線はダークトリニティの方へ向いていた。
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