4932人が本棚に入れています
本棚に追加
きっとこの先、何年何十年とそばにいたとしても、きっとエドワードさまへの気持ちは増していく一方だろう。年を重ね、いつか体が衰えてきたとしても。きっと、俺はエドワードさまを愛し続ける。
そしてきっと、エドワードさまも俺のことを愛してくれる。
そう確信が持てる。それは、この十年ずっと俺に愛を囁いてくれていたから。
「エドワードさま、これからもずうっと俺のそばにいてくださいね」
「当たり前だ。俺はアキトを誰よりも愛しているのだから」
抱きしめられた体。
すっかり、しっくりくるほどに、俺のものだと感じる温もり。
身代わりとして出会ったあの日から、俺自身として過ごした日々。そのどれもが温かな思い出だ。相変わらず動かしづらいこの左手さえも、俺にとってはかけがえのない思い出に変わった。
きっとこの先も、色々なことがあるだろう。幸せな日も、苦しい日も、楽しい日も、涙する日も。そんなどんな日だとしても、エドワードさまと一緒なら、ノアと共にあるのなら、乗り越えられる。いつしかそれもかけがえのない日々に変わると知っているから。
「愛しています、エドワードさま」
END
最初のコメントを投稿しよう!