番外編: 憧れの二人

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 そんな話を聞かされて、俺は感動しないわけがない。自分の姿を見て、自分も頑張ろうと自分がおかれた場所で幸せをつかもうと前を向くことができたのだと言われたら、感極まるのは仕方のないことだ。  ああ。楽しみだ。彼が俺の前に再び現れる日が。  きっと、その再会は、俺にとっても大きなものとなる予感がしたーー。 「ノアさま! 約束を果たしに参りました!」  きりっとした凛々しい顔つきはそのままで、少し日に焼けた褐色のいい顔色になり、たくましく育った彼が俺の前に現れて、色々と俺の回りをかき回してくれるのは、まだ少し先のはなし。 END
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