中央の森

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「壁はグランドツリーを中心に広がっている。ならグランドツリーに出口があるんじゃないのか?」 「おい!いくら馬鹿なオイラ達だってそれくらい分かってる!今まで何羽もの調査隊があの木を登っていった。だが、誰一羽帰っては来なかったんだ。」 「そうだったのか…悪いシュガー、俺いつもそうなんだ。勝手に突っ走って気付いたら1人になってて。またアイツに怒られちまうな…あれ?アイツって」 「いいんだいいんだ!皆んな自分で決めた事だし本望だろ。さ、ずっとここに居てもしゃーない。さっさとファームに行こうぜ!」 「ああ。」 無機質に光る時計板を背に元来た道へと足を下ろした。
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