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もうすぐ井戸から1キロくらいか、あれから人工物らしき物は見かけない。そろそろ建物でも見えてきていいはずだが…道を間違えたか?
周囲を見回しているとツンとした匂いが鼻先をかすめた。
何かを焦がしたようなその匂いは先に進むに連れ強くなり、気づけば袖で鼻を押さえないとむせ返る程の煙に囲まれていた。視界も悪くなってきている。
ファームで何かが起きているのは明らかだ。この様子では山火事かもしれない。シュガーは大丈夫だろうか…
一歩踏み出すと地面に足が着いた感覚がしない。バランスが崩れ体が下へ引かれる、ヤバい!
咄嗟に何かに掴まり下へ落ちる事は回避されたが足がつかない。このままでは時間の問題だ、何か
カツカツ
足音が聞こえる。ツイてる!助けてもらえるかもしれない!
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