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最初の救出
寮母のマーヤが退院した夜、ユマたちは久しぶりにマーヤの手料理に舌鼓を打っていた。
「やっぱりマーヤさんの料理サイコー!」
相変わらず調子の良いユマだが、トラクもアイバーンも同じ思いだ。
「外食もいいけど、味が濃いからあんまり続くとね」
トラクの呟きにマーヤは、にっこりと笑う。
「心配かけたね。あんたたちのご飯の心配してたから私も安心したわ」
「でもマーヤさん、無理はしないでくださいね」
アイバーンの言葉にユマもトラクもうんうんと頷く。
「あら。私はあなたたちの方が心配だわ。ファム先生から聞いてるのよ?」
三人の額につうっと冷や汗が浮かぶ。
「でも、あんたたちだから止めはしないけどね」
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