最初の救出

1/3
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ

最初の救出

寮母のマーヤが退院した夜、ユマたちは久しぶりにマーヤの手料理に舌鼓を打っていた。 「やっぱりマーヤさんの料理サイコー!」 相変わらず調子の良いユマだが、トラクもアイバーンも同じ思いだ。 「外食もいいけど、味が濃いからあんまり続くとね」 トラクの呟きにマーヤは、にっこりと笑う。 「心配かけたね。あんたたちのご飯の心配してたから私も安心したわ」 「でもマーヤさん、無理はしないでくださいね」 アイバーンの言葉にユマもトラクもうんうんと頷く。 「あら。私はあなたたちの方が心配だわ。ファム先生から聞いてるのよ?」 三人の額につうっと冷や汗が浮かぶ。 「でも、あんたたちだから止めはしないけどね」
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!