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朝一で最終確認の為に
営業フロアへ来ている。
ここは今、佳子さんだけだ。
「んじゃ、これで行きます。こっちのパソでも行けてるか確認してもらえます?」
すぐに確認してくれる。
「あ、はい。うん、大丈夫そう」
「……文句言っていいですか?」
「へ? ごめん、おかしい?」
「だいぶね。腑に落ちない」
「え、どこ?」
「断固年上派?」
「うん……?」
「……彼氏、年下じゃないっすか。俺と1歳しかかわらない」
「……え、な、だ……だれに……聞いて……?」
「本人」
「……嘘でしょ!?」
佳子さんは顔を両手で覆った。
「いいですね~、断固年上派が好きになった年下」
「老けてるから、あの人」
「……確かに」
年上なのかと思った。佳子さん、こんなだし。
「プライベートでもデレたり……」
「しない」
「ブレないですね。あ、でもちょっと……」
この前のは……だいぶ……やられた。
「何?」
「いーえ、お幸せそうで何より。いーなぁ、おれも彼女欲しー」
そう言って、企画へ戻った……。
結城さん……か。
あーぁ
佳子さんは全然だけど……結城さんは気づいてる。
いや、全員。営業部全員。
バカだな、俺。
でも……
好きだったんだ。仕方ないよな。
俺の意志とは別物で、好きだったんだ。
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