R第23話 side D

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「百合さぁ、俺んち泊まる時、何て言ってんの?親御さんに」 「友達んとこーって」 「彼氏って言ったら、どうなんの?」 「あー、どうだろ。でも、うちの母親、19で妊娠してるの。あ、私なんだけどね。私、今26でしょ? 何も言えないんじゃないかな」 「……確かにな」 「今までどうしてたっけな」 は? 「いや、今までは、思い出さなくて結構」 「あ、ごめん」 とか、言いながら思い出してる顔。 「思い出すな!」 そう言って無理やりこっちを向かせる。 ……やっぱり年上だったのだろうか、過去の…… 「気にするな!」 今度は百合がそう言って、俺の顔を両手で挟む。 ……美人……だよな。年上と付き合うのも納得。 そのまま重ねられる唇に、今日も、誤魔化される。 「今日は? 何段階目?」 百合のニットの首元から、下着を覗く。 「さぁ」 恥ずかしそうにそう言って胸元を押さえた。 「大事なのは……」 俺の言葉に……百合が続ける。 「……中身?」 ……気持ちって言おうと思ったんスけどね。 そっちでも……いいかも、しんない。 背中に回した手を服の中に入れて……中身を確認するとしよう。
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