R第25話 side Y

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──堂本くんの言うところの“焦った告白”を受けた日に比べたら 彼が私を好きな事は、ずっと分かりやすくなった。 それ故に『何その顔』だなんて、香澄に言われるようになってしまったのだ。 そんな私に、気づかない訳もなく…… 「百合ちゃん、彼氏出来た?」 何の脈絡もなく、母親がそう聞いてきた。 「え、な、まぁ、はい」 母親って凄い。 「パパが、心配してたわよ」 そうか、娘に彼氏が出来るって……複雑なのかな。父親からすると。 「26にもなって、彼氏も連れてこないって」 ……そっちですか……。 「百合ちゃん、パパのせいで年上好きでしょ? さすがにパパやママより年上なら嫌だなぁ」 20歳上なら、あり得なくもないけどね。 「同い年だよ」 そう言うと、母親の目がきらきらと光った。 「ええー! 見たい! 見たい!」 「またね。そのうち」 私がそう言うと、納得いってない顔で渋々頷いた。 「ママから1つ、アドバイス」 そう言って、人差し指を自分の鼻先に付けて言った。 「子供は早い方が良いわよ。出来るだけ、続けて2人……以上……」 「はいはい、私の年で20年は開けれませんよ」 「ああ、私もおばあちゃんかぁ!」 ……気、早ッ。
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