R第25話 side Y

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──気づけば、堂本くんと付き合って半年以上が過ぎようとしていた。 最初の3ヶ月は無くてもいいくらいの浅い付き合いだったけど。 最近は、一緒に過ごすのも当たり前のようになってきた。 ……そんなクリスマスも目前となった日 「クリスマス、どうする?」 堂本くんがそう聞いてきた。 「クリスマスはねぇ、家族と」 毎年のこの行事を宏樹は凄い楽しみにしている。姉サンタは彼の為にかなり前からプレゼントをリサーチしている。 「んじゃ、イヴ!」 「はは!うん。どこか行く?」 「どうするかなー」 そう言った堂本くんに 「一緒にいれたら、それでいいけどね」 と、言った。実際、そうだったし。 何か作ろうかと尋ねたら 「……ハンバーグ……」そう言った。 「あはは!幼稚園児寄りだ!」 だけど、私たちは恋人で…… 宏樹に、プレゼントをあげる楽しみとは違う。 「何が欲しい? 百合は」 「あ、えっと……マイクラ。比較的、簡単だから幼稚園児でもplay出来るって……」 「百合の、欲しい物!」 「え、あ、そっか。えっと……」 両親からは、毎年必要な物を貰ってた。 いざ、欲しい物……しかも、彼氏から。 「浮かばなーい。堂本くんは?」 「弟と、マイクラする時間」 「いやいや、堂本くんの!」 そう言ったものの……何をあげようか、何が欲しいのか…… それに、さすがに両親に彼氏出来たって言った後で、イブに、友達の家に泊まるなんて…通用しないだろうな…… どうしたものかな。
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