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「百合は、自分の子供は欲しくないの?」
「……んー……宏樹がいるしなぁ」
「また、違うだろ」
「もうやり遂げた感あるし、考えられないなぁ」
堂本くんは、私の家族について知りたがる。それだけ考えてくれてるって事も、好感が持てる。
「……クリスマスはマイクラ持って、百合んち行こうかなー」
「ああ、ジョイコン2つしかないんだよね」
わざとそう言うと、今度はこう言う。
「百合はどっちに似てる?」
そう言って顔を近づけてくる。
「そのうち、ね」
彼の言いたい事を悟ってそう言った私に
「そのうち、だからな」
そう言いながら、押し倒してくる。
うん、そのうち。私の家族に紹介出来たらいいな。勿論、彼の家族にも会えたら。自然にそう思えた。
「ふふ」
男の人だなー。自分の子供……か。
いや、堂本くんの子供……
って事でもあり……
恥ずかしくなって、赤くなっただろう顔を隠すように……彼の胸に顔を埋めた。
堂本くんみたいに、恥ずかしがらずにそんな事が言える人は……やっぱり凄いと思う。
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