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「佳子さん、その養成ギプスいつ取れるんですか?」
今日も佳子さんの元へ来て、そう聞いた。
「一応、完璧に取れるのは2ヶ月弱ってとこかなぁ? 何? 鍛えたいの? 階段5段目くらいから落ちたら、こうなれるよ」
「……5段て……小学生ならジャンプで下りてますよ?」
どんくさ。でも、ドジっ子萌え。
「……言うよね……」
「……まぁ、2ヶ月で150キロくらい担げるように鍛えときます」
「何、その数字」
「え? だから……ギプスの100キロに佳子さんの……体……」
重
その瞬間、その50……くらいの力で引っ張られる。
「そこ、影でイチャつくなよ」
しゃがんで話す俺達に、大友さんがそう言った。
“その2”
「ちょっとセクハラしてただけ」
彼女がそう言って、俺も立ち上がった。
「今のセクハラかぁ。すみません」
「こっちの」
「そっちかい」
「若い男子にそう言われるお年頃。気をつけないとね」
若い、若い言われると傷つくわ。
「仕事終わったら、戻ってね」
相原さんが、俺を押し出す。
“その3”
「あれ? 同期?」
「いや、俺中途だから微妙に……」
「タメだ、ばーか。細かいんだよ。:」
相原さんとは、まともに話した事もない気がするけど……
タメか。
超美少女だけど。
じゃあ、中野と上原さんと同期?
結局そのまま、帰った。帰らされた。
これは、連結プレイってやつ?
後から思えば
吉良さんの牽制は……“その1”だった。
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