3.よこしまな真実

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確かに佐田はノブコから見れば充分に若い男ではあり、守備範囲内と言えるのだろうけれど。 男女の仲を匂わせるような雰囲気は、これまで微塵も感じたことがなかった。 「意外すぎる…」 呆然と固まる倫音の目前に、タカシは残りの写真数枚を拾い上げて見せた。 「本命は、こっち」 「あ…」 やっぱり、というセリフは、口に出さずに心の中で吐いた。 無邪気な微笑みを浮かべるつぶらな瞳と、ギャップのあるヘアスタイル。 佐田の隣で寄り添うリーゼントヘアの美女は、マダム・ヨーの店長である珠輝に間違いなかった。
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