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止まらない衝動。高鳴る鼓動に気が付いていた。
心を奪われる、おそらくそれは既に始まっている。
愛なんかいらない
静けさを突き破る、孤独を知ってる
『もっと器用に生きろよ』
咲久マネージャーの言葉が浮かぶ。必死になればなるほど、空回りをして来た。
Destiny―― 運命
与えられる運命なんか選ぶかよ。自分で掴み取って来たんだ。
「流生さん、御指名です」
頭上に輝くシャンデリア。交わされる甘い囁き。
「流生、欲しいものなあに?」
愛里―― 君が欲しい。
「全部です、貴方の」
いくらでも微笑むさ。それを叶えるまでは。
愛はいらない。ただ君が欲しい。
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