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結局のところ、生活保護離脱って難しいの? どうなの?
生活保護を受けるか否かお悩み中の方なら、やはり一番気になるところ。
それなりに寿命が残っていて、傷病理由で受給の方は特に、受給後元の生活に戻れるかどうかは気になるところではないかと思います。
離脱完了した訳ではないので、正確ではないかも知れませんが。
結論から言うと、離脱自体は割と簡単なようです。
受給開始時は、煩雑な書類提出や、審査審査で戸惑うことが多いと思いますが。
離脱する時は「離脱します」という申告があれば、スムーズに入金が止まるとのこと。
ちなみに別に一生に一回の権利という訳ではなく、必要であれば、再度保護を受けることも可能なよう。
ただ恐らく、再出発には別の問題が付き纏うことになります。
受給者の内訳自体、高齢者の割合が高く、次いで障害を持つ方、その次辺りに傷病者の方という割合のようで。
殆どの場合、そもそも離脱しても生活の安定が見込めない方が多いです。
離脱出来そうなのは、受給理由が傷病か、いずれ子供が育って自活出来るようになるお母さん、その他少数派な受給理由の方。
なのでシステム上、あまり離脱する人のことは考えられていないのかも知れませんが。
それにしても現状だと、再出発に向けてスムーズなライドインが難しい状況です。
つまり。
離脱後いきなり、正社員でフルタイム勤務が安定して出来るという方以外。
例えば週に数日から徐々に勤務して、時間をかけて増やしていく方法を取る人が、一番現実的ですが、一番ハードな生活を送ることになるという状況なのです。
前に書いたように、例えば受給額が10万円なら、10万円を超える所得は市に返さないといけません。
もし数日働き、7万円の収入があれば
10万円−7万円=3万円だけ入金されます。
これは、例えば親族からお小遣いを貰ったというような場合でも同じ。
全て市に申告し、受給額を減らして貰わないといけません。
ちなみに、ここで言う「申告」とは
口頭ではなく「申告書類の提出」のこと。
前に市の窓口に行った時、シングルマザーなのか小さなお子さんの手を引き、スーツ姿の女性が髪の毛を振り乱しながら窓口で書類を提出しているのを見たことがあります。
子供さんの学校行事の費用など、一部保護費として認められる出費もあります。
その場合、領収書の提出が義務付けられます。
そして恐らく、歳の離れたお子さんをお持ちの方だったのでしょう。
パート帰りに下の子の幼稚園のお迎え、役所が5時までしかやってないので、一時帰宅も出来ずにそのまま子供の手を引いて、上の子の行事の領収書を提出し書類の記入をしていたところでしょうかね。
これとは別に、受給者は漏れなく、ケースワーカーによる月一回のお宅を訪問が義務付けられます。
パートをしているなら、クタクタに疲れた後のせっかくのお休みの日。
もう、殆どいじめッスなぁ……。
でもどうにもならない。
事情があって、生活を維持出来ない。
本来なら、自力でなんとか出来る分は自分で稼ぎ、どうにもならない部分だけ補助して貰う。
そういう人が多くいた方が、投入する税金だって安く済むし、受給者も社会復帰の不安が少なく済んでスムーズ。
ケースワーカーも、自力間際な人の面倒を見てる方が気が楽でしょう。
お互いにウィンウィンな筈なんだけど。
現状では、仕事をしながらの受給は、結構ハードになってしまいます。
結果、受給者の方が復帰を渋っているように見られてしまう。
そういう周囲の反応を見ることで、更に受給者の方がうつうつとしてしまい、離脱から遠退いてしまう……。悪い連鎖です。
元々、仕事をしようがしまいが、受給者が受け取る金額はほぼ変わりません。
それでも働く人は、本来なら真面目な人。
少しでも人に迷惑をかけたくないと、頑張っている人だと思いますよ。
最近ニュースで出てくる「不正受給は何パーセント」
この数字、実は概念として所得があったのに申告していない数字のこと。
何万円もの所得を隠して、裕福な生活を……という人もいるかも知れませんが。
忙し過ぎて、申告をすっかり忘れていた。
時間に余裕が無くて、つい伸び伸びになり、ついには役所から指摘されてしまった。
なんて悪意の無いケースも、かなり多いよう。
決して働けるのに、ぐーたらしてニート生活を送っている人の数ではありません。
日本の生活保護は、世界的に見てもかなり審査が厳しいことでも有名ですからね。
居たとしたら、そっちは「不正受給」ではなく「生活保護審査時の不正申告」でしょう。
── とはいえ。
お金の動きは漏れなく、全て書類の記入の上でお役所に捺印提出。
これ、本当になんとかならんものかねぇ。
かなりの金額が、生活保護には使われているらしい。
水際で阻止より。ケースワーカーによる理不尽な追い出しより。無理な完全離脱より。
高齢だったり、障害があったり。
そんな中でも一人一人が、無理なく僅かずつでも働いて、受給額を減らしていく方が。
結果的には、税金の節約になる。
みんなが幸せになる。
ワタシは、そう思うのです。
せめて頑張って働いている受給者の方が、余計な負担を感じず仕事に専念できる。
離脱後の不安な生活に備えることができる。
そんな世の中になってくれると良いな、とあーちゃんは思うのです。
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