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人間は僕たちよりも長生きだ。
それに保健所から引き取られた時には既に成犬だった僕は、人間で計算すると綾ちゃんよりずっと年上だ。
だから僕が先に天国に行くことになるだろうと思っていたのに。
でも、綾ちゃんはもういない。
焼かれて、骨となって、細い煙となって、ちょうど今日みたいな雨の空に消えたのだ。
冷たい、ぐしょぐしょのコンクリートの上に寝そべる。
さっき転ばないように踏ん張ったからか、足の骨が痛い。
綾ちゃんを失った僕は、そのまま捨てられて、今はこうして地面に転がっている。
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