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半日かけて家中の隙間という隙間を白い粘土みたいなもので埋めていき、物理的に通れないようにした。
ひと段落着いて昼食を済ませたスマさんは、今度は大きなゴミ袋をひっつかみ、かなり本格的な大掃除をし始めたのだ。
埃が舞うので開けっ放しにしていた掃きだし窓の向こうに目を向けると、近所の人たちが遠巻きにこちらを見ていた。
「何やってんだい。さぼるんじゃないよ」
僕は片付けに関しては特に出来る事は無い。
ウロウロしたって、無駄に毛を落として汚してしまうだけだ。
とりあえず僕はそこに落ちていた豚の縫いぐるみを咥えて、スマさんの所に持って行った。
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