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カレー曜日*辛口⑤
根屋の顔がぶわわーと赤くなる。
「それに両想いなの確認できたし、すごく満足」
柴崎は目を細めて喜ぶ。
『イッてトンだ?どこの三流AVだよ!大体柴崎が無茶苦茶するからだろ?』
「ねえ五月。一つ聞いていい?ウインターカップの時、少し気持ちにブレがあったよね?何かあったの?」
布団にかたつむりのようにくるまっていた根屋は、
「お前が言っただろう。どんな時にもそばにいるって。
試合中も少し目をやるとお前がいた。そしたら試合ごとに熱くなってきて、
今までこんなことなくて、よくわかんねーけどお前は新田みたいに言い争いにならないし、五位までいけたのやっぱり、お前がそばにいてくれたからだと思っていたし」
柴崎は根屋を思い切り抱きしめ、
「甘えてくるエロかわいい五月は本当に困ったけど、俺を探してくれて、
頼ってくれてありがとね。でもキャプテンと恋人を天秤にかけてはいけません!」
「バーカ。そんなことねーよ。それに・・・」
「それに?」
「俺の体、お前に作られた気がする。お前以外もう受け付けられない。
きっと」
「うん。五月のイイ所全部知ってる。五月はすべて俺のものだよ。
たからものは決して傷つけないで、ずっと大事にしないと」
「とっくに傷もんじゃねーか。ずっとかよ。・・・ずっと?」
「うん。ずっと」
「ちょっとまて!何かそれヤバいセリフじゃね?」
「え?どこがです?」
「いや、ちょっとまて。いやいやいや・・・」
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