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誰?
プロローグ
「あなたは明日死ぬ」
そう言った彼女はその後高速で車から落ち、
2、3と車に撥ねられ、
もげた腕からその鮮血を撒き散らしながら宙を舞い、
道路に落ち。
右に引きづられ、
左に引きづられた。
警察が到着する前のこと。
最初に車を降り彼女の元へ駆け寄ったものはギョロっとした目で彼女を見てこう言った。
「にんげんじゃない」
と。
その時彼女にはまだ息があったらしい
目一杯息を吸おうとするその気管には沢山の赤が詰まっていた
ただ耳に残るのは息を吸おうとして自らのそれを吸っている彼女のその音。
「ズルズル、ジュルジュルル」
僕はソレと目が合った。
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