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嘘〜っ!
女嫌いの冷血男がこんなに愛想よく喋ってる
目がハートの佐江&いつもと別人の冷血男に目をぱちくりしていると
「とりあえず、二人共さっさと車に乗って
長く停めておけないからね」
と言いながら義理兄は
私達二人の背を押し白いBMWに乗り込ませた
なっ…何なの?
私の意志とは関係なく
どんどん進められていく展開に追いついていけない
「え?なんでこんなにすぐに来れたの?っていうかクレープ食べ損ねたし」
と言うのがやっとだ
「会社が表参道なんだよ、ちょうど近くに来て居たんだ」
無表情に答える義理兄
新車の匂いがする後部座席で嬉しそうな佐江は
「大丈夫よ、クレープならまた今度来れば良いし
それより、瑠生さんカッコイイですね
テレビで見るより数倍素敵です!」
などと言いデレ〜としている
「ハハッ ありがとう
今日はせっかくのショッピングを中断させてごめんね
この借りは今度返させて貰うから
えっと、佐江ちゃんの家はどこ?送って行くよ。
妹はそのまま連れて帰るね」
目がハートのままの佐江は
「は〜い、どうぞどうぞ連れて行っちゃってくださいませ」
嬉しそうに瑠生の目が映るルームミラーをガン見していた
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