平成31年4月29日

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平成31年4月29日

 書けない! 書きたいことがある気がするのに書けない! 何故書けない!? わからん、理解に苦しむ、筋道が立たぬ。それは御無理というものだ。責任者を呼べ!  などと朝から嘆いていたら昼になっていた。時間の流れっておそろしい。ところどころ太宰の引用があるのは、現在ゼミで太宰の『お伽草子』を扱っているからであろうと推測される。  『お伽草子』に出てくる「惚れたが悪いか」という科白は名言だと思う。太宰作品の中でいちばんすきな科白である。  『お伽草子』は『浦島太郎』、『舌切り雀』、『カチカチ山』など日本の昔噺を太宰が書き直した作品である。そのためストーリーは大体一緒であるが、登場人物がかなりかわっていたりする。五百蔵の大好きな科白・「惚れたが悪いか」が出てくるのは「カチカチ山」。現代語で読みやすく、ユーモアの効いた素敵作品なので皆様も是非! 太宰は暗いと思われがちですが、これは中期の作品なので明るいですよ!(太宰の作風が暗いのは初期と後期)    さて、性懲りも無く戻ってきた五百蔵であるが、以前書いていたもののデータは電子の藻屑と消えている。少しだけ遺憾である。と思ったら『饗宴(キョウエン)』だけ未定稿が残っていたため、それらしく修正して公開してみた。でももうこのような作品は書けそうにない。    今書きたいのは金魚の話である。なぜって? 金魚は五百蔵がもっとも好きな(観賞するための)魚だからである。食べるタイプの魚なら紅鮭がすき。おにぎりの具も紅鮭こそ至高だと思っている。そのように公言しているためか、大学で突然紅鮭おにぎりを差し入れられることがある。嬉しい限りである。この場を借りて、紅鮭おにぎりや抹茶味のポッキーなど、五百蔵の嗜好品を差し入れてくれる心優しい人々に厚く御礼を申し上げておこう。みんなありがとう! そして、この阿呆日記を懲りずに読みに来てくれる皆様、大好きです。ありがとう存じます! 読みに来たついでにこのページのペコメ欄を好きなおにぎりの具で埋めて行ってくださいまし。いおポイント差し上げます。    話が逸れたが、五百蔵は金魚を題材にした物語を書きたいのである。金魚がテーマの作品として、室生犀星の『蜜のあはれ』は優れた作品だと思う。その美しくも奇妙な題名然り、女の子に化けた朱い魚(=金魚)とおじ様の淡い恋のような関係然り。  そんなプラトニックな愛のお話を書きたいのであるが、どうも筆者が書くと陳腐な物語になりそうで、なかなか筆を執れずにいる。嗚呼無念。少しずつ頑張って書くので、皆様どうか優しくお見守りくださいまし。
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