魂の価値

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「今から、ルールの説明をします」 視線の先には、黒い大きなスピーカーがあった。正面の壁の角に、上から二本の銀のパイプで吊り下げられている。 どうやら声は、そこから聞こえてくるようだ。 「何なの、一体?」 首を傾げながらも、花蓮はスピーカーの方へ、少しだけにじり寄った。 「おめでとうございます。あなたの魂は、転生権を獲得いたしました」 「転生権?」 「つきましては、これから、転生を賭けたサバイバルゲームに参加していただきます」 「サバイバルゲーム?」 「ルールは簡単です。今から、百人の魂を狩っていただきます」 「魂を……狩る?」 知らず知らずのうちに、花蓮はベッドの柵に手を掛け、スピーカーに向かって身を乗り出していた。
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