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"階段を降りようとする俺。
肩を掴んで、呼び止める羽山。
俺達は、今、対峙している。
俺は、黙って、羽山を見る。
羽山は、怯むというか、驚くと言った表情で、
肩に置いていた手を引っ込める。
おい、羽山。
それは、振り向いた途端、睨み付けられた時の反応か?"
──・・・・・・・・・
"何処に睨み付ける奴が居るんだ?
俺は、真顔だ。
睨む理由は、無い。
お前に興味は、無い。"
──・・・・・・・・・
"こちらは、沈黙しかしないぞ。
興味がなければ、用も無い。
また、言葉も無い。
話すなら、お前からだ。"
──・・・・・・・・・
"いつまで、黙るんだ?
良く考えれば、羽山は、もう手を離している。
良く考えれば、俺は、もう拘束されていない。
無視して、帰るか。
俺は、体の向きを、羽山の方から変える。"
「また、同じクラスだな。」
"え?
何で、振り返った瞬間、声かけたの?
タイミング図って、狙ってないよね?
巧妙な、嫌がらせ?
違うね?
__________馬鹿じゃないよね?"
「どうよ?高校。」
"さっき、思ったのは、軽い冗談。________恐らくは。"
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