第一部 何で

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"階段を降りようとする俺。 肩を掴んで、呼び止める羽山。 俺達は、今、対峙している。 俺は、黙って、羽山を見る。 羽山は、怯むというか、驚くと言った表情で、 肩に置いていた手を引っ込める。 おい、羽山。 それは、振り向いた途端、睨み付けられた時の反応か?" ──・・・・・・・・・ "何処に睨み付ける奴が居るんだ? 俺は、真顔だ。 睨む理由は、無い。 お前に興味は、無い。" ──・・・・・・・・・ "こちらは、沈黙しかしないぞ。 興味がなければ、用も無い。 また、言葉も無い。 話すなら、お前からだ。" ──・・・・・・・・・ "いつまで、黙るんだ? 良く考えれば、羽山は、もう手を離している。 良く考えれば、俺は、もう拘束されていない。 無視して、帰るか。 俺は、体の向きを、羽山の方から変える。" 「また、同じクラスだな。」 "え? 何で、振り返った瞬間、声かけたの? タイミング図って、狙ってないよね? 巧妙な、嫌がらせ? 違うね? __________馬鹿じゃないよね?" 「どうよ?高校。」 "さっき、思ったのは、軽い冗談。________恐らくは。"
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