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"俺、何してたっけ?
たまに分からなくなることがある。
羽山が居ると..."
「どうよ?高校...」
"それは、間違っている。
お前が俺に対して話す言葉じゃない。
仲の良い友人みたいに話すべきじゃない。
しかし、羽山が俺をただ単に、友達として、扱おうとしているなら、
別に良い。
だが、お前は、そんな風に話しながら、
決して、俺に人間の扱い方をしない。
お前の本性が分からない。
きっと、お前は、人を人として尊重することを知らないんだろう。
だからこそ、お前が分からない。
結論が出て、分かっているから、
「分からない」と、分かることが出来ない。
「分かっている」のだ。
そのせいで、納得出来ない自分が居る。
「分かる」ということは、こんなに複雑なのか。"
──見たままだ...
"そう言い残して、俺は、去った。
羽山、
見て分かれよ、バカヤロウ...
俺は、「分かる」ことを悩んでいるのに、
何故、お前は分かろうともしない。
分かろうともせずに居られるんだ...
やっぱり、羽山のことは、「分からない」かもしれない。"
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