父の明夫

1/1
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

父の明夫

母の徳子が亡くなり 明夫は娘の彩子一家と暮らし始めた。 彩子一家と言っても彩子の夫が建てた家に彩子が嫁に入ったので、明夫は遠慮しながら暮らしていた。 彩子も、夫も子供も仕事をしていて日中は、明夫が1人でいる事が多かった。 どうしても、人の家という感じになり明夫は 動く事もなく日中は、居眠りしている事が、多かった。 ある日、介護認定調査をしたら要介護3だった。歩けるが目がよく見えない。パーキンソンで震えもある。最近の明夫を見ると 介護3で妥当だと彩子は 思った。 それでも、日中 居眠りは 明夫にとって良くない。彩子、彩子の夫の真也、彩子の息子は全員、夜勤のある仕事だ。明夫を家に1人にしておくのは心配だった。火事でも起こしたらと彩子は本当に心配していた。認知症にでもなっても困る。彩子は明夫が傷つかないように居眠りをしている明夫を見ると起こしていた。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!