3.3話 失ったものたち

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3.3話 失ったものたち

 今日も、また学校を休んでしまった。  体調が優れないからと布団に潜ったまま、祖母が学校に欠席の連絡を入れる声を聞く。ほんの少し、罪悪感に苛まれた胸が疼く。優しい祖母。祖母は私を、無理に学校に行かせようとしない。    両親が、今の私を見たらなんと言うだろう。二ヶ月前に死んでしまった両親。二人が生きていたときは、一度も学校を休んだことがなかった。  真面目で模範的な生徒と謳われた私が、今ではこの有り様だ。人はこんなにも容易く堕落する。乾いた笑みが、思わず漏れた。
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