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「…米倉さんは、ひとを探していたんだ…」
「…ひとですか?…」
「…そう…ひとだ…」
私は、その言葉で、なんとなくピンときた…
「…できれば、男より女…家政婦のミタではないが、男より女の方が、家の中に入りやすい…」
「…」
「…それと、結婚願望というか…米倉さんは、お金持ちだ…その家を見て、結婚願望が湧いても困る…だから、あえて、見合いにかこつけて、米倉さんと、高見さんを引き会わせた…高見さんが、米倉さんと会って、どう対応するか知りたくて…」
私はここまで、聞いて、思わず、隣に座る中村君を見た…
中村君が隣にいるのに、そこまで、突っ込んだ内容を話していいものか、考えたのだ…
その考えは、すぐに、溝口に伝わった…
以心伝心というか、私の心がわかった…
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