10人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
「…叔父さん…バレバレだよ…」
隣に座った中村君が、思わず口を挟んだ。
その言葉に、溝口は苦笑するしかなかった。
「…高見さんは、鋭い…」
私は、溝口の言葉に、
「…」
と、黙った。
「…たしかに、高見さんの言う通り…依頼は、正確には、父親の平造氏からだ…」
「…正確には…ですか?…」
「…そうだ…」
「…それは、つまり、正造さんからも、依頼があった…」
私の言葉に、溝口が、またも黙った。
これもまた、私の言葉が正しかったといえる…
最初のコメントを投稿しよう!