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溝口の気持ちが痛いほどわかるからだ…
溝口とて、本当は、こんなことに関わりたくないに違いない…
だが、組織にいる以上、上から言われれば、従わざるを得ない…
私は、なんと言っていいか、わからなかったので、
「…」
と、黙っていた。
「…とにかく、一度、高見さんに直接謝りたかった…」
「…でしたら、今日、私を呼んだのは、それが理由ですか?…」
「…それもある…」
溝口の歯切れが悪かった…
<続く>
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