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溝口
そんな私の胸中を知ってか知らずが、溝口は、思いのほか、上機嫌で、私に接してきた。
溝口の勤務する会社の社内で、私の顔を見るなり、
「…高見さん、久しぶり…」
と、上機嫌で、私に接してきた。
私は、
「…溝口部長、お久しぶりです…」
と、挨拶する。
「…高見さん、立ち話もなんだから…」
と、溝口は言いながら、わざわざ応接室に、席を移した。
私は戸惑った。
まさか、応接室に招かれるとは、思わなかった…
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