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こういう時、酒飲みという人種は少し都合が悪い。
よほど気をつけないと、延々飲み明かしてしまうからだ。
スタートも遅くならないように気をつけ、時間も気にしつつ天ぷらとそばとビールを腹に詰め込むこと数時間。
結局、21時スタートの1時就寝となった。
ダメじゃん。
こうなればもう、後は当日の朝、気合で起きるしかない。
5:45起床。
昨日飲んだ姫梅酒が、若干体の中に残っている感覚がある。
朝ごはんは、帰ってきてからでいいだろう。
念のため、天気をチェックしてみる。
東京、晴れ。気温、-1℃。
……寒いな。
防寒対策は、万全に施さなければならない。
歩いている時はまだいいのだ。
問題は、朝日を待つべく、じっとしている時だ。
まず、普段着ているシャツの下に、よれよれの部屋着用のTシャツを着こんだ。どうせ、ジャンパーやマフラーに隠れるから問題ない。
ジャンパーとシャツの間に、もう1枚薄手の上着を羽織る。
これで、4枚重ね。
福島の山奥に住む友人が、寒さはとにかく重ね着をすることだと教えてくれた。
ありがとう、T。
靴下も、重ね履きだ。
くるぶしの上くらいまである、長くて薄手の靴下を履く。その上に、普通の靴下。
我が家の電気カーペットと座布団で挟んで温めておいたので、保温効果はさらに上がる。
最後にダウンジャケットを着こみ、こんなご時世なのでもちろんマスクを装着。
個人的な感想だが、マスクは風邪予防だけでなく、単純に寒さから顔を守ってくれる。
やはり、肌を露出するかしないかの違いは大きいと思う。
手袋をはめ、マスクとダウンジャケットとの間をマフラーでふさいだら、完成である。
ガチガチのモコモコに決めて、ブリヂストンのキャラクターのようにも見えてくるが、この際、見た目を気にしている場合ではない。
体を冷やして、体調を崩す方がよっぽど問題だ。
さあ、お待たせ。行こう。
外に出る。
……いや、寒っ。
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