増えたおでん、捨てられた金

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増えたおでん、捨てられた金

 本来であれば、月曜から金曜まで、せっせと会社に行っているはずの私であるが、ここ最近は、ほとんど家で仕事をしている。  2月13日現在、今年に入ってから1回しか会社に行っていない。  そんな毎日を過ごしていると、気になってくるのは運動不足だ。  元々、運動の習慣がない。家にいるのが好き、ゴロゴロするのが好き、飲み食いが好きと来た。  これはまずい。いくら何でもまずい。  今のうちから対策を取らないと、歳を取ってからとんでもないことになるのは目に見えている。  そう思って、最近ウォーキングをするようにしている。  仕事が終わって、ガチガチになった体を動かし、同時に疲れさせる。  これ、寝付きをよくするのにも、かなり効く。  やはり、人間座ったままPCをにらんでいるだけでは、だめらしい。  さて、今回はウォーキングでたっぷり疲れたがゆえに起きた悲劇の話だ。  ~*~*~  行きはよいよい、帰りは怖い。  特に行き先や時間を決めずに、散歩やドライブに行くと、決まってこのフレーズを思い浮かべる。  何故だろう、進めば進むほど、『もうちょっと先に行けるかも』なんて思うのだ。  そして、心の声に従って、ホイホイ進んでいく。  ところが一転、折り返した途端に、『あれ……遠くないか?』と思って、ドッと疲れてしまうのである。  この日も例によって、行きはドンドン、帰りはヘトヘト状態になっていた。  足が痛い。シャツの中が汗だらけで気持ち悪い。お腹空いた。座りたい。  しかし、家に帰っても夕飯はない。  よし、コンビニ行こう。  頑張った日くらい、いいじゃないか。  はて、頑張っていない日も行ってるのではという指摘は、そのへんに置いておいていただきたい。  都合の悪いことはポイと放り出して、私はセブンイレブンに入店した。
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