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部屋に着いた。
カードを差し込んで、電気を点ける。
「うわあおっ」
何度来ても、ホテルの部屋に入る瞬間というのは、テンションが上がる。
「イェーイ!」
もう、誰も見聞きしていない。
私は大いにはしゃぎ、ベッドにひっくり返った。
ふと、名案を思い付いた。
ここから、歩いて行ける距離に有名な仙台牛タン専門店、『利久』があったはずだ。
そこで、牛タン弁当を買おう。
むうのかまぼこもある。
先に温泉に入り、疲れを取る。
それから、牛タンとかまぼこをつまみに部屋で飲もう。
最高ではないか!
「よっしゃ、決まり!」
と叫ぶと、私は牛タン弁当を買いに行くべく、ベッドから転がり落ちたのだった。
~*~*~
写真は、この日の私の夕食である。
弁当を買うのですら、30分くらいは待っただろうか。
とにかく人が、外に並んでいたのだ。
さすが、利久だ。
味は……なるほど、美味しい。
分厚く、味はギュッとつまって濃い。また塩加減がいいのだ。
決してお安くはないが、旅の思い出に美味しいお肉が食べられるのなら、たまにはいいではないか。
幸せな夕食にニコニコしながら――私は、またエブリスタを見ていた。
29日の夜に、ぺコメなどコメントをお送りした皆さま、すみません。
あのとき熊野は、酒が入っておりました。
この日に限った話でもないけれど……。
明日もあるので、早めに寝ることにした。
自宅の1.5倍はあるであろう、広いベッドに寝転がり、電気を消す。
よく眠れるように、何か動画で音楽でも流しながら寝ようか。
私はイヤホンをつけ、再生し、布団をかぶり――。
ものの数秒で、眠りに落ちたのであった。
~後半・2日目へ続く~
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