32人が本棚に入れています
本棚に追加
もうこうなったら仕方がない。
とりあえずは、この行き止まりまで行ってみよう。
最悪、忽然と道がなくなり転回するスペースもない状態になってしまうこともあり得る。
そうしたら、『ドキドキ10分耐久、山道をバックでひたすら下ろうぜ』タイムが始まってしまう。道路交通法上では実はアウトなのだが、そうするしかあるまい。
私の、特に大したことない運転スキルをとくと見るがよい。
地元がそういう土地であったせいで、山道や狭い道は割と慣れている方なのだ。
最後のカーブを曲がれば行き止まりだ。
ん? 少し道幅が広くなったか?
アクセルを踏み込み、カーブを曲がって――私はあっと声をあげた。
車が充分に転回できるほどの広いスペースが現れた。
「何だここはー!」
どっと安心した。
何やら、階段が山の斜面にそって伸びている。車道の先には、さらに細くなった砂利道――いわゆる林道が続いている。
地図上では、道はここで終わっていた。
とにもかくにも、車で進むのはここまでだ。
私は車を端に寄せて停めた。
~*~*~
↓Googlemapにて当時のナビの画面を再現。
ここでナビを終了された私の心境やいかに。
↓通ってきた道のストリートビューがあったので、どんな道か参考までに。
![5fb736c3-06eb-4518-8948-1ae354982dc6](https://img.estar.jp/public/user_upload/5fb736c3-06eb-4518-8948-1ae354982dc6.png?width=800&format=jpg)
![53c268c3-64bf-49a3-b59c-bbc7784caed7](https://img.estar.jp/public/user_upload/53c268c3-64bf-49a3-b59c-bbc7784caed7.png?width=800&format=jpg)
![5fb736c3-06eb-4518-8948-1ae354982dc6](https://img.estar.jp/public/user_upload/5fb736c3-06eb-4518-8948-1ae354982dc6.png?width=800&format=jpg)
最初のコメントを投稿しよう!