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この親にしてこの子あり→’19.06.22
6月某日は、私の誕生日である。
そして、ほぼ1か月後の7月某日は、我が母の誕生日である。
ここ最近は、毎年6月か7月のどこかで、2人で出かけて買い物に食事にいそしむことが恒例となっていた。
本年、2019年の決行日は6月22日、土曜日。
私は丸1日休みであったが、母は午前中用事を済ませてから来るとのこと。
向こうが家を出た時点で連絡をもらい、私も向かうということになっていた。
母から連絡をもらったとき、私はぐっすり快眠中であった。
おそらく、大いに盛り上がって夜遅くなるだろう。少しでも昼寝をしておきたかったのだ。
見てみれば、『今、家を出た』という話と、『明日は予定があるか』という問いが書かれている。
まあ、翌日は何もない。ので、私は正直に返しておいた。
それよりも、連絡が来てから支度していたのでは、間に合いそうもない。
私はあわてて、服をかぶった。
待ち合わせの駅は、ちょうど実家と私の家、それぞれの最寄り駅の間くらいに位置する、ターミナル駅。
駅ビルの中には、買い物できるところもたくさんあるし、少し歩けば2人の大好きな星乃珈琲店もある。
正直、私も母もノープランであったが、まあ何とかなるだろうという気楽さである。
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