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パンケーキは美味しかった。それは間違いない。
しかし……やはり多かった。正直、2枚目はかなりきつかった。
時刻は夕方4時半ごろ。
今、いったい私は何を食べているのか。昼食後のデザートを食べているのか、おやつを食べているのか。
もう、わけがわからない。
わかるのはただ1つ、やっぱり今日ここに来られてよかったことだ。
お腹が苦しい。美味しい。
おそらく、ここのパンケーキでないそこまで美味しくないものだったら、食べきれなかったかもしれない。
美味しさに乗せて、私は無理やりパンケーキを完食した。
「いやあ、食べた食べた」
本当に食べた。
そこから、また少しおしゃべり。
水の消費量がすさまじかった。
1人で住んでいると、どうしても話すことも笑うことも減ってしまう。
久しぶりにたくさん話して、大笑いして、私は何となく口角のあたりに筋肉痛のような痛みを感じていた。
こんなところ、筋肉痛になるか……?
つまり、それだけ使っていなかったわけである。
そして、使う機会の減少と少しの酷使で痛む筋肉とを想い、何となく自身の老いに気持ちを馳せざるを得なかった……。
~*~*~
楽しい時間は、あっという間に終わる。
どうでもいいことをああだこうだと話していると、あっという間だ。
本当にくだらない話だったと思う。それが証拠に、何を話していたのかさっぱり思い返せない。
1つだけ覚えているのは、最も2人が爆笑したのが、こちらでもお話した宮城・松島の富山でのトイレがなくてあせった話だということだった。
この子にしてこの親あり。この親子はなぜかトイレネタがツボなのだ。なぜか。
時間は5時半近くになっている。
明日は2人とも仕事だ。
私は、明日の準備をしなければならないし、母は1泊留守にしていた分の洗濯物、洗い物、部屋の汚れ等々と闘わなければならない。
「そろそろ出ようか」
「出ようか」
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