さよならバイバイ、水分、ボタン、そしてドア

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 私がトイレから出たときには、時間は40分ほどオーバーしていた。  これは遅刻確定だ、あとで連絡しなければ。  どうせ間に合わないのなら、1回改札を出てポカリスエットか何か買おう。今の私は、きっと水分が足りていないはずだ。  コンビニでポカリスエットを購入し、その場でぐいぐい飲む。  やはり、相当のどが渇いていたようだった。どんどん飲めてしまう。  しかし……。  自分では『のどが渇いている』実感が全くない。  これは、怖いことだなと思った。  その後思い返してみても今回の件、自分の中では、こんなにいきなり具合が悪くなる心当たりがなかった。  おそらく、暑さ、腹痛、もしかしたら寝不足、など色んな要素が重なって、今回のような事態になってしまったのかもしれない。  連日、暑い日々が続いているが、皆さまいかがお過ごしだろうか。  ひどい時には、人の体温以上の気温に到達する日さえある。  普通に考えて、人が健康に過ごせる環境であるはずがない。  水分を取る、極力外出は避ける、エアコンを使用する……など、具体策は上げたらキリがないが、私が今回皆さまに申し上げたかったことはこれだ。 ・体の異変は気づかない内に進んでいることもある。不調は自分が思っているより、ふいに現れるもの。自分は大丈夫だ、と油断しているのが1番危険。  それから、あと2つ。 ・ソーイングセットは持ち歩いておくに越したことはない。 ・トイレの自動ドアには十分注意を払うこと。  以上、この3点である。
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