子供のころ妙に勘違いしていたあれこれ→Vol.1

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9.ドライバー同士で挙手をしあう挨拶は、本当の知り合い同士の挨拶だと思っていた    車を運転する際、ドライバー同士特有のアプローチをすることがある。    その1つに、相手が道やスペースを譲ってくれた際には、片手を挙げてお礼の意を示す、というジェスチャーがある。  狭い道を通る際、相手が建物ギリギリまで寄せて通りやすいようにしてくれた、とか、すれ違える地点で待っていてくれた、とか。    車内なので声に出して「ありがとうございます」と言っても相手には聞こえない。  頭を下げても、実は向こうから見ると動きは見えなかったりする。    挙手が1番相手にリアクションが伝わるからみんなそうしているのだろう、というのが私の予測だが、とにかくそんなドライバー同士の挨拶がある。      私の父は、とにかく裏道をびゅんびゅん走るのが好きな人なので、住宅街やら細い土手やら、山道ばかり走っていた。  そうなると、例の片手を挙げる仕草も、幾度となく行うのだが、助手席にいた熊野菜名(当時小学生)は、それがマナーによる挨拶だとは思わず、相手全員が父の友人もしくは知り合いだと本気で思っていた。    もちろん、そんなわけがない。    ただ、私は父を横で見ながら、 「お父さん、友達いっぱいいるんだなあ……今のは大学の友達かな、それとも仕事の人かな」  なとど考えていたのである。      ~*~*~      以上、何となく思い出した子供時代のあれこれを書きだしただけのページであった。  ちょっとわかるかも……と思ってくださる方がいるのかどうかははて。    ちなみにVol.1としたのは、もし今後また子供時代のあれこれを思い出したら、Vol.2として出せばいいかな、という安直な考えの結果である。    もし、まとまって載せられるほどのネタが思い出されない場合は、Vol.2はなかったことになるので、その場合はひっそりと記憶から取り出して、各自治体の分別に従って処分して頂きたい。
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