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100階から飛び降りるわけ。
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。
私は丸くなってる階段を必死に登って…。
ガチャリ。
只今、地上100階の屋上に立っている。
あたりに誰もいない事を確認すると、太陽光パネルをピョンピョン飛び越えて、屋上の端に立つ。
屋上の端には、策があるが、運動神経抜群の私には、こんなの朝飯前だ。
策に飛び乗ると、膝を伸ばし、下を見下ろした。
あとは個々を飛び降りるだけで自由になれる…。
すると。
「ミーちゃんこんな所にいたの?
お外は寒いから中に入ろうね〜♪」
恐ろしい、2本脚の人間が近づいてくる。
こいつは最近私を見つけて、エサをくれた。
でもその餌を食べたら、このザマよ。
太るし、首輪をつけられるし。
私は思いっきり威嚇した。
「シャァー!!」
「コラコラ怒らないで。」
人間は私が引っ掻いても、痛くないようだ。
しょうがない。
今日はおとなしく引き下がってやろう。
ん?
私は誰かって?
吾輩は猫である。
名前はまだ無い。
まぁ、あの人間からは『ミーちゃん』と呼ばれているが。
私は猫である。
今度こそ自由に、なるのだ!!
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