第1章 北の大地だ、ジンパでほい

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「あそこでバイトしている木橋(きはし)くん。朋子センセと同じ研究室だったのね。ああそうだ。『元気さん』もきているかもよ?」 「『元気さん』」と朋子は噴き出した。彼も同じ研究室である。その彼の『元気さん』事件があったのは朋子の歓迎会であった。まったくなあ。ああいうノリは地質屋(ちしつや)ならではで、全国というか世界共通だなあ。  よしよし、と由加は朋子へ大きく笑みを向けた。 「片づけが終わったら真っ直ぐにここへきて。メールチェックや伝言チェックはやらないでね。夜中になっちゃうから」
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