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アドバイスの元だろう。
風は冷たく、
たくさんの廃墟がゆれて、
そのなかに哀しみしかなくて、
零は食べ物がないということで途方にくれていた。
そんなときだった。
一本の矢が頬をかすった。
「人間め、でていけえええ」
とそこには弓矢をかついだ女性がいた。
胸の大きさはおそらくCカップくらいで、ヒップはあまりない、
ってそんな情報どうでもいいよ、
ここでも女たらし能力が発動かよ。
とかおもっていると。
「まて俺は勇者だ」
「うるさい、勇者だろうて、えええ、勇者? 私を殺さないでえええ」
「当たり前だろうが」
とレイが叫ぶ。
レイは目の前の女性を見る。
かわいらしい狸のような耳をしており、
小さなお尻には丸っこい狸の尻尾があった。
衣服はぼろぼろの狩人みたいなもので、
どうやら獣人と呼ばれる人みたいだ。
本当にはじめてみた、できれば夜をともにしたいと思ったが、
ここはいつもの女たらしのところを封印しよう。
「俺は勇者のレイというものだ。お前は?」
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