第4話モンスターの卵育成ライフ

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第4話モンスターの卵育成ライフ

 狸獣人のメイちゃんは食料を調達してくるといって、  狩人の弓矢みたいなものを背負っていなくなった。  レイはというとモンスターの卵部屋の中で、  モンスターの書について勉強していた。  どうやらこの世界のモンスターはすべてが卵から生じるわけではないらしい、  人間に近いとされるドワーフやエルフ、獣人は卵ではなく、  人間と同じように女性の子宮の中で育つ、  だが亜人ではないが人間に近いゴブリンなどは卵で生まれるとのこと、  あとウェアウルフなども卵ということで、  すこしややこしくなっているし、    レイの世界の常識はこの世界の常識では通用しないようなのだと、  わかりかけてきた。  しばらく生暖かい風にあたっていると、  メイちゃんが戻ってくる。  腰にまいてあるのは、どうやらウサギの死骸のようだ。  ウサギの死骸は血抜きされており、  弓矢で狩ったのだろう。  それから卵の部屋とレイとメイちゃんはなずけることにした。  この女神の小屋が卵の部屋と名づけられることによって、  これからできる仲間たちにアピールしていこうかとおもってだ。 「できわましたのです」  とメイちゃんがウサギの肉を解体して、  彼女がウサギの太もも肉をこちらに見せると、   レイはおもわずお腹の声をあげてしまった。
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