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俺だけが知らず友人は、ノートに書きこまれた話でしたり顔。
「最初のページにニワトリが先か卵が先かみたいな!」
「そうそう結局、金の卵って書いてたよな。」
「あぁ。」
俺は、恥ずかしさもあり返事するだけで肩が落ちた。
話してる最中の飯は、味などしないゴムを噛んでるかのようで顎が疲れた。
ただただ、話がゴマのように小さくなるのを待っていたら、翼があり得ない話に・・・
小さくなるどころか、尾ヒレをつけて膨らませた。
「なあなぁ。」
「あぁッん?」
「まだ書いてたりする?」
「何を?」
俺は、翼の話の意図するものも、わかっていたがふれないように逃げた。
そんな事はわかっている。
甘くない・・・
「ポ・エ・ム。」
耳に痛い言葉が貼り付く。
「二次会はおまえん家な。」
俺は、小さい声で・・・
「ノートはない。」
・・・・・・・・
・・・・・・・・
3人の友人は、俺の顔に圧をかけて覗く。
・・・・・
「じ・実家なら・・・」
《あぁ~俺のノートが、生け贄になるかならないかは、これからの返しが肝心だ》
「実家?」
「お・あぁ。」
翼がニヤリ。
かるい感じに満面な笑みで耳を疑う言葉を言う。
「昔のノートより今の・・・だな。」
「今?」
「書いてるだろ。」
「書いてない。」
昌樹、翼と隼輔3人が口を揃え。
『頭ん中~』
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