金の🥚

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  俺だけが知らず友人は、ノートに書きこまれた話でしたり顔。  「最初のページにニワトリが先か卵が先かみたいな!」  「そうそう結局、金の卵って書いてたよな。」  「あぁ。」 俺は、恥ずかしさもあり返事するだけで肩が落ちた。 話してる最中の飯は、味などしないゴムを噛んでるかのようで顎が疲れた。 ただただ、話がゴマのように小さくなるのを待っていたら、翼があり得ない話に・・・ 小さくなるどころか、尾ヒレをつけて膨らませた。  「なあなぁ。」  「あぁッん?」  「まだ書いてたりする?」  「何を?」 俺は、翼の話の意図するものも、わかっていたがふれないように逃げた。 そんな事はわかっている。 甘くない・・・  「ポ・エ・ム。」 耳に痛い言葉が貼り付く。  「二次会はおまえん家な。」 俺は、小さい声で・・・   「ノートはない。」    ・・・・・・・・       ・・・・・・・・ 3人の友人は、俺の顔に圧をかけて覗く。  ・・・・・  「じ・実家なら・・・」  《あぁ~俺のノートが、生け贄になるかならないかは、これからの返しが肝心だ》  「実家?」  「お・あぁ。」 翼がニヤリ。 かるい感じに満面な笑みで耳を疑う言葉を言う。  「昔のノートより今の・・・だな。」  「今?」  「書いてるだろ。」  「書いてない。」 昌樹、翼と隼輔3人が口を揃え。  『頭ん中~』
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