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俺は今、ショッピングモールの中にある駄菓子屋さんにいる。
一つの商品を手に取った。
そして、戻す。
今度は電気屋さん
イヤホンを手にとって商品紹介とか
適当に読む
そして、元に戻す
何をしてるって?
「万引き」
もう、俺のポケットにはお菓子もイヤホンもある。
一度に万引き出来るのはポケットに入るまでだ。
万引きの仕方は単純だった。
大事なのは今着ている服だ。
袖が二重構造になっている長袖でダボダボしているやつなら何でもいい。
二重構造の袖に一層目だけ萌え袖したときの親指の部分と小指の部分の2箇所に小さな穴を開けるのだ。
親指と小指が入ればいい。
その穴に親指と小指を入れて萌え袖をする。
その状態で手を開くと
商品の出入口の完成だ。
その手で腕の中に商品を滑り込ませるのだ。
ちょっとしたコツは
ひとつ目の商品を腕の中に滑らせて、腕を戻さず、そのまま二つ目の商品を普通に手に取る。
そして、戻す。
しばらく腕の中に商品を入れたまま
歩き自然にポケットに手を入れる。
そして、ポケットに腕から商品を滑らせるのだ。
ポケットがいっぱいになったら
店を出るかトイレに入るなどして
バックに万引きをした商品をつめる。
慣れるとスムーズだし見られても不自然じゃない、親指と小指の穴も要らなくなる。
時には大きな物も万引きをしたことがある。
1万円くらいする花火だ。
打ち上げ花火とか色んな花火のセットだった
それは、普通に手に取り
しばらく店の中を客と混じり歩く
ある程度時間が経ったら
堂々と店を出る。
あたかも買ったかのように振る舞うのがポイントだ。
俺はこんな生活をしてた。
イヤホンとかスピーカーとか
花火とか。
俺には使い道のないものも多くあった。
万引きをしたのにも関わらず
捨てたものも多かった。
でも、どうやら俺はやり過ぎた様だ。
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